ズワイガニとベニズワイガニの違いを徹底比較！見た目や味・価格・選び方まで解説

ズワイガニとベニズワイガニの基本的な違い

ズワイガニとベニズワイガニは、どちらも人気のカニですが、外見や生息環境、名前の由来などにいくつか違いがあります。

見た目や体の特徴の比較

ズワイガニとベニズワイガニは、一見よく似ていますが、細かく見ると体の色や形に違いが見られます。ズワイガニは全体的に茶褐色からオレンジ色をしており、脚が長くて身の入りも良いのが特徴です。殻の表面はややザラつきがあり、脚の先端が濃い色になっています。

一方、ベニズワイガニはその名の通り、全身が鮮やかな赤色をしています。殻の質感はズワイガニよりもなめらかで、身がやや細めです。甲羅の幅や脚の長さもズワイガニに比べると少しスリムで、脚の付け根から先まで色が均一な赤色になっています。このように、見た目や体格である程度の判別が可能です。

生息地と水深の違い

ズワイガニとベニズワイガニは、暮らしている場所や水深に違いがあります。ズワイガニは日本海やオホーツク海など、やや浅めの海域に生息しています。主に水深200～600メートルの範囲で漁獲されることが多いです。

ベニズワイガニは、日本海の深い海域や太平洋側の深場に多く、一般的に水深500～2,000メートルと、ズワイガニよりも深い場所に生息しています。こうした違いが漁獲方法や流通の仕組みにも影響し、それぞれのカニの味や価格にも関係しています。

名前や呼び方のバリエーション

ズワイガニには地域ごとにさまざまな呼び名があります。たとえば、福井県では「越前ガニ」、鳥取県では「松葉ガニ」、石川県では「加能ガニ」と呼ばれることが多いです。

一方、ベニズワイガニは、産地で「紅ズワイ」や「赤ガニ」といった名称で呼ばれることが多いですが、ズワイガニほど地域による呼び方のバリエーションは多くありません。地域のブランド名が付くことが多いズワイガニに比べ、ベニズワイガニは比較的シンプルな名称で親しまれています。

味の特徴と旨みの違い

ズワイガニとベニズワイガニは、味や風味にも大きな違いがあります。それぞれのカニならではの魅力について見ていきましょう。

ズワイガニの味わいと人気の理由

ズワイガニは、甘みと旨みがしっかりしていることから高い人気があります。身は繊維が細かく、しっとりとした食感が特徴です。噛むほどにカニの旨みが広がり、カニ味噌も濃厚な味わいを楽しめます。

また、ズワイガニは身離れが良く、比較的食べやすい点も人気の理由です。特に脚の部分はプリプリとした弾力があり、刺身やカニしゃぶ、蒸しガニなどさまざまな料理に使われています。質の高いカニを求める方にとって、ズワイガニは満足感の高い選択肢です。

ベニズワイガニの独特な風味

ベニズワイガニは、ズワイガニに比べてあっさりとした味わいが特徴です。身はやや水分が多く、柔らかくしっとりとした食感で、カニ特有の甘みも感じられます。味噌は独特のコクがあり、加熱調理をするとより旨みが引き立ちます。

ベニズワイガニはそのまま食べるだけでなく、カニグラタンやカニクリームコロッケ、味噌汁など幅広い料理で親しまれています。クセが少なく食べやすいため、カニ初心者の方にもおすすめされることが多いです。

どちらが美味しいと感じるかのポイント

カニの美味しさは、人によって好みが分かれるポイントです。ズワイガニは濃厚な味わいやしっかりした食感を重視する方に向いています。一方、ベニズワイガニはあっさりしていて後味が軽く、カニの甘さをシンプルに楽しみたい場合にぴったりです。

また、調理方法によっても感じ方が変わることがあります。ズワイガニはそのまま茹でたり、刺身で食べたりするのが主流ですが、ベニズワイガニは味噌汁や加工料理にも合います。自分の好みや食べるシーンに合わせて選ぶと、より満足度が高まります。

価格や旬の時期の比較

ズワイガニとベニズワイガニは、価格や市場での扱われ方、旬の時期にも違いがあります。手に入れやすさや選ぶポイントも紹介します。

市場価格の傾向とその理由

ズワイガニは高級食材として知られており、1杯あたり数千円から高いものでは数万円以上になることもあります。特に地域ブランドガニや大型サイズは高値で取引される傾向が強いです。価格が高い理由としては、漁獲量の制限やブランド化による需要の高さが挙げられます。

一方、ベニズワイガニはズワイガニに比べて手ごろな価格で販売されています。1杯あたり数百円から2,000円程度が一般的で、まとめて購入しやすいことも魅力です。漁獲量が比較的安定していることや、深海に生息しているため比較的漁獲しやすいことが、価格の安さにつながっています。

旬の時期と漁獲量の違い

ズワイガニの旬は、一般的に11月から3月までです。この時期は身入りがよく、味も濃厚になります。各地域ごとに解禁日が決められており、漁獲量も限られています。

ベニズワイガニは、ズワイガニよりも長い期間にわたって漁獲されています。主に9月から翌年6月ごろまでが漁期で、比較的安定して市場に流通しています。旬の時期が長いため、いつでも新鮮なものを手に入れやすいのが特徴です。

ベニズワイガニが手に取りやすい理由

ベニズワイガニは価格が手ごろなうえ、年間を通じて流通量が多いことから、スーパーや通販でも購入しやすいカニです。漁獲量が安定しているため、特別な時期を待たずに入手できるのも魅力の一つです。

また、加工品や冷凍製品としても多く販売されているため、使いやすさも魅力です。家庭で気軽にカニ料理を楽しみたい場合や、人数が多いときのパーティーメニューにも向いています。

ベニズワイガニとズワイガニの選び方と食べ方

どちらのカニを選ぶかは、味や価格はもちろん、見た目や用途によっても変わってきます。選び方や食べ方のコツを紹介します。

美味しいカニの見分け方

美味しいカニを選ぶときは、見た目や重さ、甲羅の状態をチェックするのがポイントです。以下の点を参考にしてください。

• 甲羅がしっかり硬い
• 持ったときにずっしり重い
• 脚がしっかりそろっている

また、できるだけ生きたまま取り扱われているものや、鮮度表示が明確な商品を選ぶと安心です。冷凍品の場合は解凍時のドリップ（汁漏れ）が少ないものがおすすめです。

食べ方やおすすめレシピ

ズワイガニは、茹でガニや刺身、カニしゃぶとして楽しむのが定番です。脚の身をそのまま味わうだけでなく、カニ味噌を甲羅ごと焼く「甲羅焼き」も人気があります。

ベニズワイガニは、カニ汁や味噌汁、グラタンやカニクリームコロッケなどの料理に使いやすいです。身がやわらかいため、サラダや和え物にもぴったりです。家庭料理のバリエーションとして取り入れると食卓が華やかになります。

通販やお取り寄せでの選び方

通販やお取り寄せを利用する場合は、信頼できるショップや産地直送など、鮮度や品質にこだわった商品を選ぶと安心です。口コミやレビューを参考にするのも良い方法です。

また、事前に「生」「ボイル」「冷凍」など加工状態を確認しておきましょう。自分の調理スタイルや食べるシーンに合った商品を選ぶことで、より満足のいくカニ料理を楽しめます。

まとめ：ズワイガニとベニズワイガニの違いを知って自分に合ったカニ選びを

ズワイガニとベニズワイガニは、外見や味、価格、旬などさまざまな点で違いがあります。それぞれに魅力があり、シーンや好みに合わせて選べばカニ料理をより楽しめます。

特徴や選び方を知っておくと、満足のいく購入や調理につながります。自分にぴったりのカニを見つけて、食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。