ブリの捌き方の基本手順とポイント

自宅でブリを捌くと、新鮮な味わいをたっぷり楽しめます。ここでは、ブリの選び方から捌き方まで、基本の流れとポイントを紹介します。
新鮮なブリの選び方と購入時の注意点
美味しいブリを味わうためには、新鮮なものを選ぶことが大切です。店舗でブリを選ぶときは、まず目の透明感と身のハリを確認しましょう。目が澄んでいて、身がしっかりと弾力を持っているものは新鮮な証です。
また、切り身の場合は身の色が明るく、血合い部分が鮮やかな赤色であることが良い目安です。皮のぬめりやにおいも確認して、嫌なにおいがしないものを選ぶと安心です。特売品や値引きされているものは、鮮度が落ちていることもあるため、よく観察して選ぶようにしましょう。
迷ったときは、店員さんに「今日水揚げされたものはどれですか」と質問してみるのもおすすめです。
捌く前に必要な道具と下準備
ブリを捌くには、最低限の道具が必要となります。用意しておきたいのは、よく切れる包丁・まな板・ウロコ取り・キッチンペーパー・ボウルやバットです。包丁は刺身用の柳刃包丁が理想ですが、家庭用の三徳包丁でも十分に対応できます。
まず、作業する前にまな板や包丁を清潔に洗い、水気をしっかり拭き取ります。まな板の下に濡れ布巾を敷くことで滑りにくくなり、ケガ予防にもなります。また、魚を捌いた後の生臭さを防ぐため、下に新聞紙やキッチンペーパーを敷いておくと片付けが楽になります。
手を清潔に保つことも大切です。使い捨ての手袋を使うと、手ににおいが残りにくくなります。
ウロコ取りから三枚おろしまでの流れ
ブリを捌く際は、まずウロコをしっかりと取ることから始めます。包丁の背や専用のウロコ取りで、頭から尾に向かって丁寧に削ぎ落としてください。ウロコが飛び散るので、シンクの中で行うと後始末が簡単です。
次に、エラと内臓を取り除きます。お腹の下側に切れ目を入れ、エラと内臓を指で丁寧に引き出しましょう。内臓がきれいに取れたら、流水で腹の中をよく洗います。
続いて三枚おろしの工程です。
- 頭を落とし、背骨に沿って包丁を入れる
- 背側・腹側の身を骨からはずし、三枚に分ける
- 骨や血合いを取り除く
この順で進めると、きれいに三枚におろせます。無理に力を入れず、包丁を骨に沿わせるイメージで作業すると身が崩れにくいです。
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ブリを美味しく食べるための下処理と保存方法

せっかく捌いたブリを、より美味しく味わうためには下処理や保存方法が大切です。下ごしらえのコツを知って、食卓での満足度を高めましょう。
塩ふりや霜降りなどの下処理テクニック
ブリ特有の脂と臭みを和らげ、旨みを引き出すための下処理は欠かせません。よく使われるのが「塩ふり」と「霜降り」です。
塩ふりは、切り身やおろした身にまんべんなく塩を振って10分ほど置き、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取る方法です。これにより、余分な水分や臭みを軽減できます。霜降りは、沸騰直前のお湯にサッとくぐらせて表面を締め、その後すぐに冷水で冷やします。血合いやぬめりが取りやすくなり、魚臭さが残りにくくなります。
どちらの方法も、煮物や焼き物、照り焼きなど幅広い料理に活用できます。
臭みを抑えるコツと保存方法
ブリは鮮度が高いほど臭みが少ないですが、下ごしらえの工夫でさらに美味しく仕上げることができます。下処理で使った塩ふりや霜降りに加え、酒や生姜を使っても効果的です。
保存する際は、空気に触れさせないことが大切です。ラップでぴったり包んでから保存袋に入れ、冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう。冷蔵保存の場合は、2日以内に使い切るのがおすすめです。冷凍する場合は、1切れずつ小分けにすると使いやすく、風味も損ないにくくなります。
保存前に軽く塩をふっておくと、解凍後も美味しさが保たれます。解凍は冷蔵庫で時間をかけて行いましょう。
捌いたブリのおすすめ料理とアレンジ
ブリは様々な料理に使える万能な魚です。定番の照り焼きやぶり大根はもちろん、刺身やカルパッチョ、フライなども人気があります。
例えば、切り身を照り焼きにしたり、薄切りにしてサラダやマリネにアレンジするのもおすすめです。煮物や鍋料理にもよく合い、脂のうまみが野菜や豆腐にも染み渡ります。
また、余った部位は細かく切ってチャーハンの具やブリそぼろとして使うこともできます。部位ごとに料理を分けると、さまざまな味を楽しめます。
料理名 | 調理法 | 特徴 |
---|---|---|
ブリ照り焼き | 焼き | ご飯が進む甘辛味 |
ぶり大根 | 煮る | しみ込む旨み |
ブリ刺身 | 生食 | 脂のり抜群 |
家庭でできるブリ料理の人気レシピ

捌いたブリがあると家庭料理の幅がぐんと広がります。ここでは、人気の定番レシピや簡単なアレンジをご紹介します。
定番のブリ照り焼きの作り方
家庭で最も人気のあるブリ料理といえば、ブリ照り焼きです。香ばしく焼き上げ、甘辛いタレがしっかり絡む一品となります。
まず、下処理をしたブリの切り身に軽く塩をふって5分ほど置き、出てきた水分を拭き取ります。フライパンに油を熱し、切り身の両面を中火で焼きます。焼き色がついたら、タレ(醤油・みりん・酒・砂糖を同量ずつ混ぜる)を加え、スプーンで煮汁をかけながら照りが出るまで煮詰めます。
仕上げに白ごまや千切りの生姜を添えると、香りと味わいがアップします。ご飯との相性も抜群で、夕食のおかずにぴったりです。
ぶり大根の下ごしらえと煮物レシピ
ぶり大根はブリのうまみと大根の味がひとつになった冬の定番料理です。美味しく作るためには下ごしらえが重要となります。
ブリの切り身は霜降りにして臭みを抜き、大根は厚めに切って下茹でしておきましょう。鍋に大根・ブリ・生姜の薄切りを入れ、だし汁・酒・みりん・醤油・砂糖を加えて火にかけます。落とし蓋をして中火で煮込み、途中でアクを取りながら全体に味を含ませます。大根が柔らかくなり、煮汁が半分ほどになったら出来上がりです。
煮込むほどにブリの脂が大根にしみこみ、冷めても美味しく食べられます。味をしっかり含ませるため、時間をおいて温め直すのもおすすめです。
ブリ刺身やカルパッチョの楽しみ方
新鮮なブリが手に入ったら、刺身やカルパッチョで素材の味を楽しみましょう。三枚おろしにしたブリを薄く切り、食べる直前まで冷やしておきます。
刺身として食べる場合は、わさび醤油やおろし生姜、柚子胡椒など好みの薬味と合わせると、さっぱりと楽しめます。カルパッチョにする場合は、オリーブオイル・塩・レモン汁などをかけて、スライスした玉ねぎやトマトと一緒に盛り付けると華やかな一品になります。
どちらもブリの脂の甘みを活かした食べ方で、パーティーやおもてなしにもおすすめです。
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養殖ブリや他の魚介類との違いと選び方

ブリには天然ものと養殖ものがあり、他の魚介類ともさまざまな違いがあります。それぞれの特徴や美味しい魚介の選び方についてまとめます。
養殖ブリと天然ブリの特徴と見分け方
養殖ブリと天然ブリは見た目や味わいに違いがあります。養殖ブリは脂がのっていて身が厚く、価格も安定しています。一方、天然ブリは身が締まっていてさっぱりした味わいが特徴です。
見分け方のひとつは、身の色と脂の入り方です。養殖ものは切り口が白っぽく、脂の層がはっきり見えます。天然ものは身が赤みを帯びて、脂が筋状に入っていることが多いです。また、天然ものは旬の寒い時期(冬)に流通量が増えます。
種類 | 脂のり | 身の色 |
---|---|---|
養殖ブリ | 多い | 白っぽい |
天然ブリ | 適度 | 赤み強い |
どちらもそれぞれの魅力があるため、用途や好みに合わせて選ぶのがポイントです。
ブリ以外の人気魚介類の捌き方の違い
ブリ以外にも、家庭でよく食べられる魚介類にはサーモン・アジ・イカなどがあります。それぞれ捌き方に特徴があるため、使い分けると料理の幅が広がります。
例えば、アジやサバは小ぶりなため、三枚おろしの際に細かい骨やゼイゴ(うろこ状の硬い部分)をきちんと取る必要があります。サーモンは骨が少なく身が柔らかいので、切り分けがしやすいです。イカは、胴体と足を分け、内臓や軟骨を丁寧に取り除く工程があります。
魚介類 | 捌き方の特徴 |
---|---|
アジ | 小骨・ゼイゴの処理が重要 |
サーモン | 骨が少なく切りやすい |
イカ | 内臓・軟骨の取り出し |
魚ごとに下処理や捌き方のコツがあるので、それぞれに合った方法を知ることで美味しくいただけます。
美味しい魚介類の選び方と旬の時期
魚介類を美味しく味わうためには、旬の時期を知って新鮮なものを選ぶことが大切です。ブリは冬が旬で、脂がよくのる時期となります。
他の魚介類についても、サンマは秋、アジやイワシは春から初夏、サーモンは秋が美味しいとされています。選ぶときは、目が澄んでいて体表に艶があり、においが新鮮なものを選びましょう。貝類は殻がしっかり閉じているものが新鮮です。
旬の魚介類を選ぶことで、その時期ならではの豊かな味わいを楽しむことができます。
まとめ:ブリの捌き方を知って魚介料理をもっと楽しもう
ブリの捌き方や下処理を知ることで、家庭でも新鮮な魚介料理が手軽に楽しめます。選び方や捌き方のポイントを押さえて、さまざまなレシピにチャレンジすれば、食卓がより豊かになります。
ブリだけでなく、他の魚介類もそれぞれのコツを知ることで、料理のバリエーションが広がります。旬の味と新鮮さを活かした魚介料理を、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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